暴落しそうな時ほど積立投資を始めよう!

積み立て

これから○○ショック(トランプショック?)で暴落が起きそうだからと、iDeCoや積立NISA等で投資の積立開始をためらっている人はいませんか?
暴落前に投資した方が、少し待って株価が上がり始めてから投資するより得だよっていう記事です。

リーマンショック時の積立開始日による違い

次のグラフは日経225連動ファンドの基準価格の推移です。積立開始はいつが良いでしょうか?
.リーマンショック前の2007年7月に積立開始(緑色の5年間投資)
.株価の底となった2009年2月に積立開始(紫色の5年間投資)
.株価が上昇を始めた2012年11月に積立開始(赤色の5年間投資)

なんとなく、株価が上がり始めるまで現金で保有し、Cまで待ってから積立開始が良いと思っていませんか?
積立投資をした結果を下の表に示します。

ここで注目して欲しいのは購入口数です。5年間で購入した口数はAとBがほぼ同じで、Cは3~4割も少なくなっています。Cの投資終了日までAもBも保持していたら、Cが3~4割も時価が安くなっているのです。
Aは投資終了日に売却してしまうとリターンが-9%です。しかし、現金が必要だったとしたらCの投資が出来ないということになります。Aの最初から積立してその後にファンドで保持するか、Cの状況が良くなるまで現金で保持するかだったら、Aの方がよいということです。

ITバブル崩壊時の積立開始日による違い

表にはITバブル崩壊前の2000年3月から積立投資した場合と、底となった2003年4月から積立投資した場合も載せています。こちらも崩壊前から積立投資していたほうが購入口数が多くなっています。
2000年3月から投資した場合は当初の基準価格(5584円)から終了時の基準価格(3358円)が4割も落ちているのにリターンは+5%です。逆に2003年4月から投資した場合は基準価格が上がっているのにリターンは-1%と極端な例になりました。

積立投資は最後に上がればよい

積立投資は積立開始時の基準価格はあまり意味がないです。まだ積立額が少ないから。
例えば上の表で基準価格がほとんど同じ1993年4月から2017年6月まで24年ほど積立たとします。すると、基準価格は同じになってますが、ITバブル崩壊、リーマンショックで基準価格が下がったおかげ?でリターンは+56%になっています。

なので、積立投資の開始時期はあまり気にせず、思い立ったら初めて、途中でマイナスになっても(あまり)気にしないのがよいでしょう。最後の現金化するときの出口戦略は重要ですが、それは投資している長い期間のうちにじっくり考えてもらえれば。

下がっても問題ないのは、そのうち上がるものだけですよ!
新興国通貨のように構造的に下がり続けるものに積立投資するのは辞めた方がいいですよ!

おわりに

本当は10月初め頃のリーマンショックから10年たって世間がざわつき始めた頃に投稿したかったのですが、ブログ作ってたら遅くなりました。せめて、アメリカの中間選挙前の不安な時期に投稿しようと急ぎました。
上の表のエクセルファイルはこちらからダウンロードできます。投資開始月や投資期間は簡単に変えられるのでいじってみてください。また、あまり考えず長期運用しているインデックスファンドのデータを使いましたが、米株だとどうなるかとか興味のある人はデータを差し替えて使ってみてください。ここで使っているファンドを推奨している訳ではありません。

(追記)大江英樹さんのコラムでも下落相場でのドルコスト法は有用だと紹介されていました。

コメント